プラセンタ療法とは
「 プラセンタ 」 とは哺乳類の胎盤のことで、胎児の成長に必要な生理機能や栄養素をもっています。胎児が母親の体内にいる間、胎盤は、胎児と母親とを結んで胎児の生命を維持し、その成長を促すという極めて重要な働きを担っています。わずか10ヵ月でたった1個の受精卵を約3キロの赤ん坊に育て上げることができるのは、胎児の発育に必要なあらゆる栄養と豊富な生理活性物質(体の働きを活発にする物質)が、胎盤に含まれているからにほかなりません。
プラセンタには、ホルモン分泌・免疫機能・解毒作用などを担い組織の再生を助ける「細胞増殖因子」を産生するという希有な働きが認められており、薬効の宝庫ともいわれています。
プラセンタ療法の薬理作用
日本胎盤臨床医学会によると、プラセンタには以下に挙げた20の薬理作用があるとされています。
・基礎代謝向上作用 | ・細胞活性化作用 | ・呼吸促進作用 | ・血行促進作用 |
・造血作用 | ・疲労回復作用 | ・血圧調節作用 | ・自律神経調節作用 |
・ホルモン調整作用 | ・免疫強化作用 | ・活性酸素除去作用 | ・抗突然変異作用 |
・創傷回復促進作用 | ・抗炎症作用 | ・抗アレルギー作用 | ・体質改善作用 |
・強肝・解毒作用 | ・妊婦の乳汁分泌促進作用 | ・食欲増進作用 | ・精神安定作用 |
なお、更年期障害・乳汁分泌不全等に対するプラセンタ療法は、健康保険適用となる場合があります。
当院でのプラセンタ療法(保険外診療)
保険外診療となりますが、以下のような目的で医療用プラセンタ注射液を皮下又は筋肉に注射します。
- 美白、シミ、シワ、くすみ、乾燥肌など美容効果
- アトピー性皮膚炎、花粉症、気管支喘息などのアレルギー改善
- 生理不順、生理痛、便秘、冷え性など女性特有の症状の緩和
- 肩こり、腰痛、ひざ痛などの整形外科的効果
- 自律神経失調症、不眠症など心療内科的効果
- そのほか、疲労回復、免疫力向上、健康維持
プラセンタの副作用
重大な副作用は報告されていませんが、軽微な副作用として皮下出血、注射部位の発赤、重い感じなどを認める場合があります。
プラセンタ療法(注射)の料金
プラセンタ療法の料金は以下の通りとなります。
プラセンタ療法 | 金額(円/税込) |
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1アンプルの場合 | 1,320円 |
2アンプルの場合 | 2,200円 |
※1アンプル=2ml
※上記は保険外診療の場合の料金となります。