低用量ピルは女性の味方
低用量ピルは安全・安心でメリットがたくさんあります!『ピルはコワイ!太る!』なんてことは迷信。
本当はとてもメリットがある女性の味方なんです。
ピルにまつわる迷信
●『吐き気や頭痛など起きる』は嘘!
ほとんどの方は起きません。症状があっても軽度です。
(体質によっては症状が強いこともありますが、種類の変更や服用の中止をすることで改善します)
●『乳ガンになりやすくなる』は嘘!
以前は乳ガンになりやすくなると言われていましたが、現在はピルの服用をしても乳ガンになりやすくなることはないと訂正されています。
●『長く服用すると将来妊娠できなくなる』は嘘!
服用経験のある方は不妊症になりにくいとされています。
●『排卵できなくなる』は嘘
服用終了後は元のように排卵するようになります。
服用中の排卵を抑制することで卵巣ガンになりにくくなります。
低用量ピルを服用するきっかけとメリット
安全な避妊方法 | 生理痛の違和感 | ニキビの改善 |
確実な避妊効果(99.8%以上のほぼ確実な避妊効果)があります。 | 月経期間の短縮、月経量の減少(貧血の治療にも効果があります)・生理痛・月経不順・月経前のイライラを軽減(PMSの治療効果)などの整理にまつわる不快な症状の改善にも使用されています。 | ホルモンのバランスが整います。ニキビ・多毛症に効果があります。特に男性ホルモンの産生と働きを抑制するため、『大人のニキビ』に効果があります。 |
女性特有の病気・ガン予防 | 乳房に対する効果 | 子宮内膜症への治療効果 |
子宮体ガン・卵巣ガン・大腸ガンの予防が報告されています。 | 乳腺症の改善・乳腺の良性腫瘍の発生を抑制します。 *最近の研究では乳ガンの発生は増加しません! |
子宮内膜症のもっとも副作用の少ない、安全な治療薬としての効果が期待できます。 |
※当院のピル外来は避妊目的の方が対象となります
※月経困難症治療目的のLEP製剤につきましては、婦人科一般外来にて管理させて頂きます
気になる副作用について
- 服用開始ごろ10人中1~2人の方に軽度の吐き気、頭痛など『つわり』の症状が現れることがありますが、数日のうちにほとんどの方では症状が消失します。
- 乳房が張ることがあります。生理の前になると乳房が張る経験をされたことはありませんか?同じような症状は1~2ヶ月つづくことがあります。特に異常というものではありません。
- 不正出血があることも。10人中1~2人に服用1~2ヶ月の間では少量の出血が起こることがあります。
- 重大な副作用!
〇血栓症
血管の中で血液が固まり、血液が流れなくなってしまう”血栓症”というものがもっとも危険な副作用と考えられます。非常に稀な副作用です。
*当院では充分に注意しながら安全に服用できるように必要時には血液検査と面談、血圧測定を行っています。
ご処方できないケース
低用量ピルは非常に安全なお薬です。しかし、毎日毎日服用するお薬ですから少し制限を設けております。
- 喫煙
35歳以上で1日15本以上喫煙されている方 - 前駆症状のある片頭痛
片頭痛が発現する前に目の前がキラキラしたり、生あくびが出たりする症状があってから、片頭痛が起こるケース - 治療していない糖尿病や高血圧
十分にコントロールされている場合は低用量ピルを服用することも可能です。 - 高度の肥満
BMI35以上の方[BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)]
例)身長160㎝、体重56㎏の場合
56÷1.60÷1.60=21.875 ⇒ BMI=22
ピル(OC)を服用するのに、注意が必要な方
- 糖尿病またはその疑いのある方
- 肝臓、心臓、腎臓の病気にかかっている方、またかかったことのある方
ピル(OC)服用中は禁煙しましょう
喫煙者がピル(OC)を服用すると、血栓症や心筋梗塞などの重大な副作用を起こすリスクが高くなります。
年齢が高くなり、喫煙本数が増えるほどリスクが増します。
35歳以上で1日15本以上たばこを吸う方はピル(OC)を服用することができません。
処方の流れ
初診の方は必ずご予約の上、ご来院ください。再診の方はご希望に応じ、オンライン診察を実施しております。初診時のカウンセリングは看護師が行い、ピルの種類に関するご相談、当日の検査のご相談を致します。処方の際に、ピルの飲み方、オンライン診察等についてもご説明いたします。
オンライン診療はクレジットカードとスマホがあれば【完全プライバシー】【交通費ゼロ】【待ち時間ゼロ】で、低用量ピルがご自宅に届きますのでご検討ください(送料が別途500円かかります)。
料金
予約・相談料はかかりません。
当日の検査の有無・内容により、検査料(2,500円~)とピル料金(2,310円~)が掛かります。